馬耳東風は事実ではない?

馬は人間の言葉を理解するという事実を目の当たりにすると、馬耳東風という諺は何なのだろうか、と疑問に思えてくる。

乗馬を始めたばかりの頃、自分が何もしなくても馬は指導員の号令で動いたり停まったりしていた。

歳月の経過と共に初級→中級→上級とステップアップしていき、乗る馬も初心者の頃とは異なっているが、フリー騎乗の際に試しに声を出して馬に聞かせながら走ってみた。

直径10メートルの巻き乗りで扶助を出しながら「巻き乗り、巻き乗り・・・」と声を出して馬に聞かせてみた。ひとつの歩様につき3回ずつ合計9回走ったあと、扶助を出さずに声だけ出して試してみた。

すると速歩と駈歩ではダメだったが、常歩では巻き乗りらしい動きをしてくれた。といっても径の大きさや入口と出口もバラバラで、お世辞にも巻き乗りとは言えなかったが、それでも声に反応した事だけは間違いない。

もっともこの「声出し騎乗」だけで馬耳東風を否定する事はできないが、馬と人間のコミュニケーションの1例にはなりそうな感じがする。